『ここに帰る』五十号を記念して

平成十二年四月に『ここに帰る』第一号が発行されてから、今号でちょうど五十号の節目となりました。 

  和田重正先生は多くの著作を遺され、それらは教育や人生・宗教に関する内容が多くを占めていますが、社会改革や平和の問題についても確たる信念をお持ちでした。
昭和四十年に謄写版の『日本新生の道』を発行。それを元に、翌年の三月十五日には柏樹社から『みんなで国に理想を』(まみず新書第二号)が発行されました。その後も昭和四十六年に『国家エゴイズムを超えて』(柏樹社)、昭和六十二年に『自覚と平和』(くだかけ社)が出版されています。

これらの中で『みんなで国に理想を』を読まれた方やお持ちの方も、今では少ないと思われます。そこで今号ではこの本をそのまま復刻掲載しました。
本文は昭和三十七年に、米ソの対立からまさに核戦争の瀬戸際まで行った「キューバ危機」を経験し、人類が生き延びる方途はないものかと思索を重ねていた中で思いついた考えです。五十年以上も前に書かれた文章ですが、核戦争の危機の存在は、実は現在も何ら変わっておりません。

  核弾頭の保持は、米・露それぞれだけでも七千発以上、英国、フランス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮の保持数の合計は一千発と推計され、核が分散することによって核の偶発事故や核を使った戦争の危険は「キューバ危機」のあった五十年前よりもはるかに増大しているのです。
  さらにこのごろ頻発しているテロ攻撃、そのテロ組織に前記国々で保持されている核兵器の一部が何らかの理由で流出することによって、テロ攻撃に核兵器が使われることになる可能性もあります。世界中の人々が最も恐れていることです。
テロ攻撃が頻発したり、国家間の戦争が起こったり、核兵器使用の可能性が存在したりするのは、源を突き詰めればみな、組織、集団、国家などのエゴイズムにその原因があることは明かです。
  この世界的恐怖体制、それを断ちきる道が、この小冊子『みんなで国に理想を』の中には見事に示されております。
 「全人類の福祉ために、国力を捧げること」
  和田重正先生は簡潔にこう示されております。この大きな理想を掲げ、実行することにより、日本の国自身が、希望を持った新しい国に生まれ変わるとわたしも思っております。

すでにこの文章を読まれた方も、この機会にもう一度味読して、日本の置かれている現実と未来について思いを馳せていただきたいと思います。

                                                                                                                                                                                                           大塚卿之
注:  和田重正「平和創造活動・解説と活動の骨子」まえがき:大塚卿之は本サイト「内容」にPDFがあります。

 

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